八郎潟

LastUpdated 1999/05/10



1999/05/03[MO] 曇天

なかなか行くけっかけが無かった八郎潟であるが、友人がエコ・ムーヴ(電気自動車による省エネレース)の大会に出場するため、応援がてらテントを積んで向かう。もちろん、半分は鳥見目当てだ。前日の5/2、宮城県内はひどいGW渋滞で、9:00発も現地着は18:00近くになってしまった。エコラン会場近くの自然発生的テント村に便乗して、一泊。この日は快晴で暖かだったが、夜はさすがに寒い。

5/3はレース前に早起きして、農業用水路沿いを一回りする。モズ、コムクドリ、アオジなどが多く、水辺ではオオヨシキリもさえずっている。また、アシ原の上空では巡回するハイイロチュウヒの姿が頻繁に見られた。農業用水路といっても、水路沿いには樹木が多く、鳥影はかなり濃いほうだ。道路は路肩広めの未舗装で、じゃまにならないような路肩スペースはわりと見つけやすい。(この日は出会わなかったが、農耕車の通行に注意)


用水路沿いにてアオジ

テントに戻って朝食。午前中のエコランを観戦した後、もう少し見てまわる。

八郎潟は非常に広く、車が無いと鳥見にはきびしい感じである。雰囲気は北海道っぽく、干拓地の中はまっすぐな道が長く続く場所が多い。道路沿いのほとんどは農耕地で、水が張ってあるところではユリカモメやシギの群れが入っている区画がある。ただし、舗装路を走っていると鳥の群が入っている水田を見つけても、耕地内の未舗装路に比べると交通量が多く停車スペースも無いため、おいそれとは止まれない。主要道走行中は鳥を見つけても、すぐに停車することはあきらめた方が無難である。(今回も泣く泣く通り過ぎたポイント多数有り)...路肩広い空き地になっている場所で一回止まるが、砂地なのでスタックしかねない感じの路面だった。


ユリカモメは、あちらこちらの水田にかなりの数が入っている。


しろかきのすぐ横で採餌するユリカモメたち。


今はちょうど菜の花がたくさん咲いている時期で、景色も楽しめる。

海側に位置する湿地には野鳥観察ステーションがあるので、最後に立ち寄ることにした。


この日はあいにく閉まっていた、野鳥観察ステーション。右のような感じで、姿を隠しつつ観察可能だ。


ステーションからの眺め。この日はコガモの群が入っていた。

コガモを眺めていると、一瞬顔にシマのある個体が視界を横切り、すぐアシ原の陰に隠れてしまう。もしやシマアジか?と、その後出てくるまでネバりにネバって待ったところ、やっとつがいで出てきてくれた。♂はきれいな夏羽になっていた。

この湿地の上も、時折ハイイロチュウヒが飛来するが、そのたびにカモが一斉に飛び立ち、右往左往していた。(シマアジ見れたのも、ハイチュウのおかげだったかも(^^;)

野鳥観察ステーションを鳥見の最後にして、温泉に入ってから八郎潟を後にする。温泉から出ると、雨が降り始めており、東北地方は翌日まで豪雨となった。この日は、岩手に寄るか、宮城に帰る予定だったがゆっくりしすぎで秋田市内かけこみで安宿一泊追加してしまう。...豪雨でテント連泊はメゲたのであった...(^_^;

会った鳥たち
ユリカモメ、アオサギ、コガモ、カルガモ、シマアジ(夏羽♂♀)、チュウシャクシギ、チドリSP、モズ、アオジ、オオヨシキリ、コヨシキリ、コムクドリ、ムクドリ、ハクセキレイ、キジバト、ハイイロチュウヒ、トビ(巣多数、いくつかではヒナがかわいい顔を披露中)、スズメ、カラスなど

AfterBirdWatching
干拓地の北寄りの地区にある温泉センター、ポルダー潟の湯がきれいで大きくて、なかなか良かったです。鳥見の後はぜひお試し下さい。(ただしGWのためかなりの混雑)センター前には大きな菜の花畑も有り。