蕪栗沼

'98/12/28


'981213 [SU]

1週間ほど風邪で絶不調だったが、意を決して午後遅めの出発。目当ては、伊豆沼のやや南に位置する蕪栗沼に来ていたらしいサカツラガンである。数年前までは、ほとんど秋の毎週末に通いつめていた伊豆沼、蕪栗沼だが、今回はほぼ一年ぶりにもなろうかという、久方ぶりの探鳥になってしまった。

15時頃、すでに夕方の気配の沼近くに到着。田んぼに白鳥が降りているのを見ようと、車内で双眼鏡をごそごそしているところを幸運にも知人に発見され、サカツラガンがまだ居ると教えていただく。すかさず「白鳥さん、後でねー」とばかりに沼に直行してしまった。途中、学生さんらしき一団と遠征探鳥会らしき人々を見かける。蕪栗沼も以前はあまり鳥見できている人は見かけなかったが、最近はメジャーになりつつあるようだ。以前はどちらかというと、ハンターの方が多く、犬にびびったりしたものだが(^^;)

サカツラガンとヒシクイ(と思って見れば見える?って苦しすぎ)

居るとわかってて探したので、けっこうねばって発見。超遠距離ながらフィールドスコープにデジカメを押し付けて無理やり撮ってみる。もう、ファインダーに入ってるんだかなんだか全然わからなかったのだが、家で見るとかろうじてこれかなー?という程度に1枚だけ写っていた。(右から3羽目)サカツラガンの飛来は昭和50年代以来とのこと。(報じた地元紙より)

サカツラガンもさることながら、蕪栗沼近辺は絶好の鳥見ポイントだ。伊豆沼まで来たら、ぜひ足を延ばしたいところである。(今日は、逆パターンで伊豆沼まで行かずに帰ってしまったのだが...)秋の早めの時期は、内陸を移動するシギもよく観察できる。ガンは、時に驚くほど遠くの人かげにも驚いて飛び立ってしまうことがあるので、移動はゆっくりと慎重に。休んでいるガンの中で、首をふっと上げる個体が出始めたら警戒しはじめで、それ以上は近づけないと思った方が良い。警戒の度合いは日や時期によって異なり、全然平気な時もあればまったく近寄れない時もある。

風景など少々

蕪栗沼。
夕方はいい雰囲気になる。水辺の茂みも鳥が多く、ホオジロ類、水路にはカワセミなども。

沼の反対側の水田
今年は水がはってあったため、カモや白鳥が休んでいる姿が見られた。水の無い時はガンが降りていることもあった。

ガンの編隊
朝、夕は特にガンの往来も盛んになる。

今日の鳥たち
コサギ、アオサギ、マガン、ヒシクイ、サカツラガン、ジョウビタキ、ベニマシコ、トビ、オオハクチョウ、オナガガモ、コガモ、マガモ、カルガモ、カラス、スズメ、ホオジロ、ハクセキレイ...(12/28記載のためうろ覚え)