十二湖日記

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明け方、アカショウビンの声に飛び起きてあわてて寝床から外へ...初夏の十 二湖に2日ほど宿泊すると必ずといって良いほど、そんな朝を迎えることができ るのだ。初めて十二湖に行ったのは学生の頃だからもう10年ほども毎年通い続け ていることになる。今年もやや時期が遅めながら、なんとか休みをとった仲間た ちと陸路往復800kmほどの遠征に出かけた。

(DVは持っていったが、あまり出さず出番なし...鳥の写真は撮らずに終わった)


6/11-12

仕事明けの6/11、まずは仙台から盛岡の実家まで移動。いつもは一気に十二湖 までの移動であるが、今年はくじけてちょっと一休みしていくことする。なかな か遠いのであった...(^_^;


前沢SAで見つけた野鳥パソコン。タッチパネル操作でSAにやって来る野鳥の写 真を見たり、声を聞いたりできる。真夜中だったが、いろいろ鳴かせて遊んでし まった。

翌6/12、朝に盛岡合流組を拾って十二湖へ。十和田ICをうっかり通過してしま い、なんと弘前-鯵ヶ沢経由と、ぐるっと大回りして15:30頃到着。一休みして、 さっそく夕方の探鳥に出かけた。


本当は、もうずいぶん薄暗くなっているのだが、デジカメでけっこう明るく撮 れている。アカショウビンの声が聞けるチャンスは朝と夕方で、真っ昼間は、あ まり聞くことは無い。


遊歩道途中の案内図。十二湖の名のとおり、湖沼の宝庫である。遊歩道沿いだ けでも多くの美しい沼を眺めつつ、鳥の声も楽しみながらの散歩ができる。距離 もなかなか手ごろなところだ。


遊歩道の一番奥に位置する青池。十二湖ではもっとも名の知られる、真っ青に 見える神秘的な池である。透明度がきわめて高く、池底に沈む倒木や魚までしっ かり見えてしまう。ここは生い茂った樹木に囲まれているため、昼間でもかなり 暗い。早朝、夕方は隣の鶏頭場の池と並んでアカショウビンの声を聞くことがも っとも多い場所だ。

まずは初回の散歩を終えて、夜はコテージで定番の呑み会状態...(^_^; 私は ここで、ペース配分を誤って、知らず知らずのうちに深酒しすぎたらしい。翌朝 痛恨の朝寝坊をしでかしてしまった。起きてからも完全に酒気帯びでふらふらし ていたため、いろいろと決定的鳥見の瞬間を逃してしまう。> 来年への反省点!


6/13



鶏頭場の池。だいたい、青池とこの鶏頭場の池を目指す探鳥コースをとると一 番鳥が多く見られるようである。アカショウビンの他、時にはミサゴやクマタカ などの猛禽に出会うこともある。姿を見ることはめったに無いが、アオバトやツ ツドリの声が楽しめるのもこのあたりがお薦めだ。


昼間の十二湖は観光客で賑わう。鳥も静かになりがちなので、近くの海に出て のんびりする。ここはガンガラ穴とか象岩とか呼ばれる奇岩がある磯で、展望台 からクロサギ探しなどができる。この日はクロサギの休む姿が見られる岩場に釣 りのボートが着けていたため、残念ながら姿は見えなかった。代りに?海水でも 呑みに来たのか、珍しくアオバトが1羽飛来。他にはイソヒヨドリなどを見かけ ることが多い。


不老不死温泉。海に面する露天風呂がお薦めである。今年から、陸側の目隠し が強化され、さらに男女も別になったため、以前に比べて誰でも入りやすくなっ ている。たまに、岩場にチドリが来ていることも。

この日は終始快晴で、朝探、昼温泉、夕探、宴会と最高のなか日となった。( それにしても、つくづく朝の酒気帯びが悔やまれるなぁ...(^_^;)


6/14

明けて最終日。コテージから30分ほど歩いて青池までたどり着いたところで、 いきなり本降りの雨に...今回の鳥見はここまでで終了となった。昼前に十二湖 を出ても、仙台に帰り着くのは夜になるため、あわただしく撤収して帰途に着い た。


おまけ...

アフター・バードウォッチング! 昨年同様、今年もイカ焼き屋さんに寄り道し た。真ん中は去年あたりから登場した胡麻ソフトだが、なかなかうまい。右はイ カ焼き、これも毎度ながら焼き立てがうんまい(^o^)


鳥たち
ウミウ、カルガモ、ミサゴ、トビ、キジ、ウミネコ、キジバト、アオバト、ツ ツドリ、ホトトギス、ヨタカ、アカショウビン、カワセミ、アカゲラ、コゲラ、 ツバメ、キセキレs、ハクセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒ ヨドリ、トラツグミ、クロツグミ、アカハラ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキ リ、キビタキ、オオルリ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、 ゴジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハ シボソガラス

など...これでも例年に比べるとかなり少な目な感じ