十二湖日記
LastUpdated 2000/06/22
もはや探鳥記録ではなくなりました(^_^;
2000/06/15[SA]曇り
未明の2:00すぎに仙台を出発。秋田道の終点まで高速で一気に移動して、さらに国道を100Kmほど北上すれば十二湖である(秋田道で楽になったとは言え、やっぱり遠い...)。先週、梅雨入りしてから曇りがちの天候が続き、十二湖への移動中もかなり激しい雨に見舞われてしまう。現地でどしゃぶりだったらどうしようねぇ、などと妻と話しつつ不安な道中であったが、6:00すぎに能代に着いた頃には、なんとか雨は止んでくれた。7:30すぎ、十二湖に到着。国道から十二湖へ上る道の整備工事が終わったらしく、道がだいぶ良くなっていた。グリル王池前の駐車場に到着すると、岩手の後輩らの車が先に駐車してあるではないか。盛岡から早朝出て、一般道を来るといっていた割には、ずいぶん早く着いたものだ。
それほど疲れていないので、さっそく青池までの往復コースを歩くことにする。まずは出発点の駐車場で、サンショウクイ。キビタキ、カラ類や、ツツドリなど、十二湖ではおなじみの鳥たちの声を楽しみつつ、ゆっくりと歩く。例年よりも2週間ほど遅いせいか、途中で見かけたカイツブリの雛など、だいぶ育っていた。そういえば、今年はオシドリの姿は見当たらない。青池の手前では、いきなりウグイスの幼鳥たちが、無警戒に目の前にわらわらと現れたので、しばし観察。頭上を旋回するミサゴなども見ることができた。お目当てのアカショウビンだが、声はちらほらすれど、姿は見られず、残念。
王池の駐車場まで戻ってくると、グリル王池で、後輩たちが食事中であった。彼らはすでにアカショウビンを間近で目撃してきたとのこと。やはり見やすいのは早朝か。これから海方面へ行くというので、いったん別れて、我が家の2人はリフレッシュ村手前の駐車場で仮眠。鳥の声が心地よく、気分の良い昼寝であった。アカショウビンが、やたら近くで鳴いて、何度か飛び起きるが、やはり姿は見せてくれない。今年は見られずに終わるのか!?
しっかり寝た後の日中は、不老不死温泉に入りに行くことにする。ここも、数年前に比べてメジャーになってきたようだ。混雑というほどではないが、途切れることなく次々とお客さんがやってくる。ここの名物、海に面した(というより、ほとんど磯)露天風呂も、目隠しの壁ができたり、男女別になったりと利用しやすくなったのだ(以前は、けっこう入るのに勇気がいったもんだ(^^;)。気持ちよいので、運転は妻にまかせることにして、すまぬすまぬと言いつつ(ちょっとウソ)、ビールを少々....
その後、スーパーで買い物を済ませ、ふたたび十二湖のリフレッシュ村へ。今回は2人なので、キャンプ場を利用することにしたのだが、他に利用者が無く、貸切状態であった(ひと張り1,500円なり)。それにしても、ひさしぶりのキャンプである。装備のチェックが甘く、食器やらなにやらで、けっこう忘れ物があった。全然メンテしていなかったストーブやらランタンやらは快調だ。夜に後輩らのテントサイトに酒を片手に遊びに出かける。一緒に呑み、短時間で急速に酔っ払ってしまった。トラツグミが盛んに鳴いていたそうだが、全然覚えていないぞ(酔っ払う前に聞いた、フクロウとヨタカは覚えていた(^_^;)。それでも23:00には、寝袋へ。例年に比べて、非常に早寝だぞ。しかし....
2000/06/16[SU]晴れ
朝4:00、アカショウビンが鳴き交わす声で目を覚ます。ものすごく近いのだが....不覚にも二日酔いである。うぅ、気分が悪い....テントから這い出すと、すでに明るくなっていた。かなり霧が残っていて鳥の姿を見ることはできそうにない状態だ。これ幸い?とばかりに、再び寝袋へ(^^;)。次に起きたのは、もう7:00頃であった。かなり復活してはいるものの、まだ少しむかむかが治まらない状態で探鳥へ。
リフレッシュ村からの林道コースでは調子が戻らず、鳥見になっていなかったような気が....やっと青池までたどりつくと、時おりアカショウビンの声が聞こえてくる。鶏頭場の池のベンチにヘタりこんで、ひたすら待つ待つ待つ。ようやく気分が良くなってきた頃に、ひときわ声が近づいてきた。と、ふいに目の前の水面を横切るアカショウビン!一瞬で視界からはずれていったが、少し離れた水際の梢にとまっているところを再発見することができた。プロミナを持つ気力がなくて車に置いてきてしまったことをやや後悔しながらも、双眼鏡で十二分に観察。アカショウビンがずーっと水面を見つめているので、「やるかな、やるかな」と期待して待っていると、見事、ダイビングまでしてくれた。いや、待った甲斐がありました。
アカショウビンくん(この後、ダイビング。飛び去る時には、背中の青も見せてくれた。)
復路は、途中まで池沿いの舗装路を歩いた後、前日は省略して歩かなかったブナ原生林の中を通じる遊歩道をキャンプ場まで戻る。池沿いコースでは、続いてカワセミ、ヤマセミなども姿を現し、ブナコース、キャンプ場に着く間際でも、見えそうでなかなか見えなかっとキビタキを観察。十二湖を離れる直前の探鳥を存分に楽しむことができた。
キャンプ場に戻り、遅めの朝食をとり終わる頃には、もう仙台へ向けて出発する時間となっていた。やはり、1泊2日だと、かなり駆け足ツアーとなってしまう。なんとか、来年はまた2泊くらいしてゆっくりと歩いてみたいものである。
十二湖の鳥たち
トビ、ミサゴ、キジバト、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、コガラ、ウグイス、アオジ、カワラヒワ、サンショウクイ、アカショウビン、カワセミ、ヤマセミ、カルガモ、カイツブリ、キビタキ、クロツグミ、トラツグミ、ヨタカ、フクロウ、イカル、ツツドリ、アオバト、ヤブサメ、ハシボソガラス、ムクドリ、キセキレイ、エナガ、スズメ、ホトトギス、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、カケス......38