飛島

LastUpdated 2000/08/05



2000/05/20[SA] PM:晴れ

念願の*初*飛島である。鳥見どころがわからないあたり不安で、なかなか行かずにきてしまった。今回は経験者に誘ってもらったので安心である。喜んで参加することにした。

仙台->酒田の所要時間がよくわからず、余裕を見て早朝に発つ。月山道が大工事中の交互通行であったが、おおよそ3時間くらいで到着。駐車場を探してフェリーターミナルをうろうろしていると、偶然、仙台の知りあいに出会った。渡島者用駐車場(1泊1,000円)の入り口を教えてもらい、ほどなく待ち合わせた友人らとも合流する。


フェリーターミナルにて待つ人々。渡りのピークを過ぎたこの時期、バーダーは少なめで、釣り客がメインのようだ。(片道2,000円)

島までの所要時間は90分ほどだ。甲板に出て、海上の鳥を探すが、いまひとつ。ウミスズメっぽいシルエットがはるか彼方を飛ぶのを見た以外は、ウミネコやウミウのみで、ちょっと寂しい。島に近づくとおねだりウミネコが船の後ろにつき始める。(誰も反応せず(^^;)

飛島に近づき、ウミネコのコロニー横を通過

島に着くと民宿のご主人が迎えに出ていてくれていた。フェリー乗り場の目の前の宿まで直行(1分もかからず(^^;)。荷物を置いて一服し、さっそく島内を歩くことにする。

港前通りの雰囲気。
商店が無いので、お弁当などはあらかじめ用意するか、宿に頼んで作ってもらう必要がある。


港前の通りからはすぐにそれて、島の中心の尾根を縦断する農道まで階段で登る。途中、小さなため池があり、通るたびにカルガモやマガモが休んでいた。(脅かしそうで、こそこそ通る)なかなか良い雰囲気の水場だ。


農道沿いには畑が点在している。鳥見の要チェックポイントである。

ホオジロ、ビンズイ、カワラヒワなどを見ながら、ゆっくり移動。この農道コースは高低差もほとんどない平たん路なのだが、初めてなので、どのくらい歩いてどの辺に着くという感覚が無く、けっこう疲れる。宿から見て島の反対側、突端の八幡崎の展望所まで進み、あずま屋にて昼食&休憩。


次に港方面に戻りつつ、途中、荒崎の磯に移動。農道からは林を抜ける急斜面を下って行く。

ツバメやハクセキレイが多い中、磯の岩場の凹凸を見え隠れしながら歩いているキセキレイを発見....と思っていたらツメナガセキレイであった。(同行者に言われてやっと気づく(^^;)うーむ、やはり島は油断大敵である。

海上はるかかなたに、ウミスズメSPが浮いたり沈んだりしているが、浮上時間が短く、海中の移動距離が読めず、プロミナの像でも小さすぎて識別にえらい苦労する。浮上している場所を他の人に伝えるために、付近の岩をあらかた勝手に命名し、「なんとか岩とかんとか岩の中間よりちょい右!」とか言って、プロミナを覗く人にみんなで教えまくる。結局、全員(4名)がカンムリウミスズメと確認するまで、小一時間もかかってしまった。初見種だったのでひそかに達成感にひたる。(^o^)

このへんで夕方になり宿に帰る。夕食はもちろん海産物三昧。夜の酒の席は同宿の方々との鳥談義で興味深かったのだが、早起き運転と昼間の疲れであえなくダウン、まったくもって、もったいない。夜はアオバズクが鳴いていた(そうだ...聞けなくて残念!)。


2000/05/21[SU] 早朝:曇り時々雨

4:30起き。同宿の方々は、ささっと起きてすばやく出撃していかれる。我々もやや遅れて、宿を出る。農道コースでセンダイムシクイやイカルなどを観察。頭上をハヤブサが通過していったりする。今日は、途中から林間コースの遊歩道にそれて四ツ谷ダムという場所まで行ってみることにした。残念ながら鳥は今ひとつ少ないようだ。ちょっと離れて歩いていたら同行者が何やら見つけた様子。行ってみたらマミチャジナイが居たとのこと。よりによって、一人離れて歩いていた自分だけが未見種なのだった。(いたたー(^^;)

四谷ダムで休憩してから、朝食をとるために宿方向に戻り始めると、途中からポツポツと雨。さらに本降りになり、ポンチョを着ていても足下をだいぶ濡らす。朝食中に雨はあがったようだが、午後の船で帰る予定を繰り上げて午前便で帰ることになった。出港まで少しだけ時間があって、近場を歩き、今回の島での探鳥を終えた。

帰りの航路でも、ウミネコがたくさんついてくる。さらに後方ではオオミズナギドリも2羽ずっと船を追ってきていた。洋上飛行の様が好きなので、しばし見とれてしまう。ウミネコは、けっこうな数が酒田港まで着いてきてしまったようだ。(帰りはエビセンとかもらっていた)

おまけ
(島の案内板,800x600)

鳥たち(同行者一同合わせて)
アマツバメ、ツバメ、ホオジロ、メジロ、ハシブトガラス、トビ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ビンズイ、シジュウカラ、コサメビタキ、ウグイス、エゾムシクイ、アオバズク、キビタキ、サンショウクイ、キジバト、センダイムシクイ、ハシボソガラス、ヒガラ、アオサギ、ヤマガラ、ノジコ、ウミアイサ、ヒメウ、ウミウ、カンムリウミスズメ、ツメナガセキレイ、ハクセキレイ、ツグミ、ムクドリ、ウミネコ、オオセグロカモメ、イカル、シメ、コルリ、マミチャジナイ、カラスバト、コサギ、マガモ、ツツドリ、カッコウ、イワツバメ